Last Update 2000-02-11

SOTEC
WinBook Eagle/X
メモリ増設レポート


SOTEC製ノートPC「WinBook Eagle/X」のメモリ増設手順をまとめてみました。

Windows上で快適に作業するなら、メモリ増設が一番効果的ですね。
でも、ノートPCのハードを触るのは、抵抗ありませんか?

そんなあなたの為に、ちょっと安心の増設レポートです。
(詳しい事や不明な点は、本体付属の「ユーザーズガイド」を参照してください)


【概要】
0.事前の準備
1.メモリ購入
2.BIOS設定解除
3.メモリ増設
4.BIOS設定
5.サスペンド設定

【レポート機種】
SOTEC Eagle X 300 CTX(99年6月購入)
標準メモリ:32MB
搭載BIOS:Phenix BIOS Ver 1.01
搭載OS:Microsoft Windows 98(Non SP)

【レポート】
     

0.事前の準備 所要時間:なし

  メモリの増設にあたって、特に準備することはないでしょう。
  あえて言えば、神への祈りとご先祖様の供養、周囲の人々への感謝の気持ちを持ちましょう(笑)
  ただし、ハードを触る訳ですから、データのバックアップはお忘れなく。
  (購入メモリが初期不良品だった場合、HDごとデータが壊れる可能性があります)

設定作業で、本体購入時に付属してきた「ドライバCD」が必要です。
工具は、普通の+ドライバ一本でOKです。

1.メモリ購入 所要時間:???

  EagleXで使用できるメモリは、144ピンのSDRAM(SO-DIMM)です。いわゆる、ノート用のメモリですね。
  私の場合、ADTEC製の64MBを購入しました。
  ノートの場合、PCとメモリの相性で動かない事も多いようです。
  出来る限り、信頼できてアフターサービスの良い販売店で購入されることを強くお勧めします。
※メーカーは、専用拡張RAMモジュール以外、動作保証していません。

2.BIOS設定解除 所要時間:5分程度

  EagleXの場合、「サスペンド機能」が有効な状態ではメモリ増設出来ません。
作業する前に、BIOSの設定でサスペンドを無効にします。

 1)BIOS画面表示
   PCの電源を入れ、しばらく「F2」キーを押しっぱなしにして下さい。
   BIOS画面が表示されます。

 2)Powerメニュー
   「→」キーで、Powerメニューへ移動します。
     ※BIOS画面では、マウスは使用できません。
       全てキーボードでの操作になります。

 3)Power Switch設定
   「↓」キーで、Power Switchを選択します。
   「Enter」キーで「Suspend/Resume」から「On/Off」に変更します。

 4)設定の保存
   「→」キーで「Exit」メニューへ移動し「Save Changes」を選択します。
   PCがリセットされ、再起動されます。
   今OS起動しても仕方ないので、電源ボタンを押して電源OFF
   しちゃいましょう。

次の作業に入る前に、電源、バッテリを外しましょう。
 
 
 
 
 
 
 
PhenixBIOSセットアップユーティリティー
メイン 詳細 セキュリティー 省電力管理 起動 終了

電源スイッチ:  [パワーオフ]

AC電源時の省電力:[使用しない]
省電力:     [使用しない]

項目ヘルプ
電源スイッチの動作モー
ドを決定します。
[パワーオフ]は電源の
On/Off、[スリープ]は
 
※BIOS設定で、日本語表示も可能です。
 
 
 
 
 

3.メモリ増設 所要時間:5分程度

  では、買ってきたメモリを取り付けましょう。

1)メモリカバー
  メモリを増設用する場所は、本体裏側にあります。
  一つだけネジ止めされているカバーがありますね?
  開けるだけなら何も壊れないので、安心して開けてみて下さい。
  ドライバーでネジを外すと、簡単に開けることが出来ます。

  フタを開けると、メモリやBIOS-ROMが見えます。

2)メモリ挿入
  初めての方は空きスロットが一つあると思います。
  ここに、買ってきたRAMモジュールを挿します。
  <注意>
    超強烈な精密部品ですから、触る前には静電気を飛ばし、
    なるべく端っこを持ってください。
    金属部分に触ったり、その辺に「ポイ」なんて置かないでね!
     
  写真の通り、斜めに奥まで挿して、上から押します。
  方向は、挿し口に「くぼみ」があるので、間違える事は
  ないと思います。

※もし、この後の作業でメモリが認識されない場合、
  挿す場所を取り換えてみて下さい。
  一般的には、容量の大きいRAMモジュールを、
  1番スロット(写真右側)に挿します。

作業が終わったら、フタを閉め、電源類を元に戻して下さい。






4.BIOS設定 所要時間:5分程度

  ハードウェアの増設が終わったら、BIOS設定を変更して、PCで使用できるようにしましょう。
 ※PCって、「機械を付ければ、すぐ使える」って訳じゃないんです。
  (どうも、これが「難しい」と言われる原因の一つらしいですが...)

改めて、PCの電源を入れて下さい。
  すぐにメッセージが表示され、「F1」か「F2」を押せって言われると思います。

「F2」キーでBIOS設定画面を表示して下さい。
  「メイン」の画面で拡張メモリが増えていますね?
  ここでは、確認するだけでOKです。
  「変更を保存して終了する」を選び、BIOS設定を終了してください。

自動的に、PCが再起動されます。

5.サスペンド設定 所要時間:10分程度

  メモリ拡張後にPCを起動すると、右の「真っ赤なメッセージ」が表示されます。
(すぐに消えてしまう為、内容の確認さえ出来ませんが)

これは、サスペンド機能が出すメッセージで、サスペンド用のファイルが、
今のメモリ容量と合わないよ、って言ってます。
  <サスペンド機能>
  液晶画面を閉じた時に、省電力または電源オフにする機能です。

増設したメモリ容量に合わせて、サスペンド領域も増やしましょう。
Save to Disk file not found.
Save to Disk feature is disabled.
Run Phdisk for information,FILE:create new
PARTITION:consult manual.
Hit any key to exit.
  <設定要領>
1.DOS起動
  「CTRL」キーを押しながらPCを起動して下さい。
  Windows起動前に、起動メニューが表示されます。
  「6.MS-DOS Mode」を選択し、MS-DOSを起動して下さい。
2.旧サスペンド領域の削除
  EagleX付属のドライバCDを入れて、以下の通り入力して下さい。
   C:\Windows>D:
   D:\>cd phdisk
   D:\>phdisk /delete /file
  右の画面が表示されます。何かキーを押すと、再起動されます。
3.DOS起動
  再度、「CTRL」キーを押しながらPCを起動し、MS-DOSを起動して下さい。
4.サスペンド領域の再作成
  ドライバCDを入れたまま、以下の通り入力して下さい。
   C:\Windows>D:
   D:\>cd phdisk
   D:\>phdisk /create /file
  右の画面が表示されます。何かキーを押すと、再起動されます。

これで、サスペンド領域が再作成されました。
あとは、通常通りWindowsを起動して下さい。
The system will now be reset to allow the BIOS to
recognize the changes. If the system fails to reboot,
please reset the system manually.

Press any key to reset the system...


以上で、メモリ増設の作業は終了です。
Windows98の「システムのプロパティ」で、RAMの部分が増えた事を確認して下さい。
(1MB少なく表示されますが、問題ありません)

もし、どのスロットに挿しても認識されない場合には、販売店に相談してください。
認識されない原因は、二つ考えられます。
1.初期不良
   製品出荷時の不良品です。
   販売店で確認してもらえばすぐ分かります。
   この場合、販売店が交換してくれるはずです。
2.ハード不一致
   他のPCで動くのに、EagleXでは認識しない場合です。
   残念ながら、使用できません。これは、購入者の責任になります。
   親切な販売店さんなら、他メーカーのRAMモジュールと交換してくれる場合があります。
   多少割高になっても、しっかりした販売店さんで購入しましょう。
   (このリスクを負えない方は、最初からSOTECで購入しましょう)


Windowsは、サクサク動くようになりましたか?
元々、PCは「18ヶ月で2倍」の増設をしないと快適に使えなくなる「金食い虫」です(笑)
EagleXも、もうすぐ発売後18ヶ月になりますから、そろそろ増設を考えたくなる頃ですね。

EagleXは、Windows2000も動きそうですが、標準のままではメモリが足りなくって不便です。
Windows2000へ移行される方は、是非メモリ増設も検討して下さい。


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